大安の日の早朝に大畑印刷の社長が万太郎の釣書を持って寿恵子の家(白梅堂)に行きました。
釣書というのがいいですね!プロフィールよりも心がこもってるように思いました。
見初めた相手に仲人さんを介して持って行ってもらうなど今と違って逆に新鮮な感じです。
寿恵子や母親が釣書を見たかどうかは分かりませんが、その日は高藤家で舞踏練習会の発足式でした。
高藤には名ばかりとはいえ奥さんがいるのに寿恵子を妾にしていずれは正妻にとの魂胆です。
政府のお偉さんかどうか知りませんが身分が違うので始めはだれかの養女にしてそこから迎入れるような話しでした。
多くの来客の前でダンスを披露したのち寿恵子は高藤から正式に申し入れを受けました。
寿恵子は私は和菓子屋の娘です。わたしは私のままでいけませんか?と高藤の申し入れをきっぱりと断って飛び出して行きました。
万太郎はユウガオの花を見ながら子ども達と話してましたが、そこにユウガオのような真っ白なドレスを着た美しい寿恵子が走ってくるのでした。
まだまだ男尊女卑の時代ではありましたが仲人が釣書を持って行くという結婚も今の時代に、見直されてもいいような気がしました。
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